近ごろ元バンドマンの悲しいツウィートがあまりにも目に付く。呟きというにはあまりにもおぞましく、ウィットに富んでいなくて、攻撃的な、それらの言葉。
解散した後で元メンバーの悪口言うぐらいなら、最初から「俺はあいつらのことが嫌いになったからバンドを辞める」と言った俺の方がよっぽど潔いしお客さんもまだ納得できると思う。
悲しいかな、バンドは人間関係の、それも大抵はスーパーブラック企業を凝縮したような側面がある。
しかも人数は多くて5人程度。ベンチャー企業ってレベルじゃ、ありませんよ。
それでも、かつて自分の身体から吐き出した音楽、身を削って生み出したメロディ、夜通し考え続けたリリック。
そういったものを愛してくれた人には、せめてもの誠意を見せたいと私は考えている。
逃げてもいいんです、どこまで逃げたっていいんですよ。
ぐしゃぐしゃになってしまってもいい。いつか取り返せばいい。
スランプに陥ったミュージシャンがどこまでも堕落して、失望されてもいい。
けれど、お客様が贔屓にしてくれた過去のおもひで。そこまでぶち壊したくはないと、私は思っている。
これぁ所詮、個人の見解ですがね!へっ、へっ!誰もがみんな、そうしたくても、うまく立ち回れやあしないのさ。
そんな不細工な部分も併せて、人間らしさなんでしょう。
せめて、ニンゲンらしく。
あなたが死んだら、代わりはどこにもいないのだから。