2018年11月25日(日)栄広場

野外ライブの盛んな土地、名古屋。

僕がライブした11月25日は、これまた憎たらしいぐらいに空が晴れていました。しかし僕の頭の中は曇りどころか大荒れでした。脳内でさまざまな敵を勝手に作って、さまざまな重圧をひとりでに拵えて、口から心臓か何か飛び出してきそうな感覚がありました。要は、キンチョーしていたのです。いつもキンチョーしないわけではありませんが、この日の僕の身体はまるで自分のものではないように思われました。こんな時には身体の奥が強張って、どう身体を動かしてもほぐれる見込みがありません。呼吸が浅くなり、これはまずいと考えつつも深く息を吸い込む余裕さえ持てません。そんな状態で降り立った栄広場は、通り過ぎる人々の無関心で溢れかえっていました。


以前、バンドとして活動していたころに比べて、野外ライブまで足を運んでくださる方は減ってしまいました。それは、当然のことかもしれません。

けれど、僕が本当に音楽を届けたい相手に、少しずつですが、きちんと届き始めているという実感がありました。


僕には結果を急ぎすぎる性質がありまして、早く評価してもらえなければ、とかく賞賛への渇きでのたうち回る羽目になりがちです。

ですから、なになにで知って、これこれで聞きに来ました、とてもよかったです、なんてお言葉をかけていただけることが、本当にありがたいわけです。


今日は、ちょっと筆が、否、指先が重たい。


僕たちの前に演奏していたのがいわゆるお父さんバンドといった具合で、こんな風にずっと音楽に関われていたら、どんなに幸せだろう?と考えずにはいられませんでした。


僕はというと、機材トラブルで演奏開始が遅れてしまって、ライブの主催の方々にもたいへんなご迷惑をおかけしました。

歌い始めてみたものの、やはり身体は強張っていました。あれこれ頭の中で考え過ぎていて、目が回りそうになりましたが、自分の歌を信じて演ろうという決意だけは捨てずに、なんとかやり切ることができました。あたたかく見守ってくれて、ありがとう。

無料音源は見知らぬ方々にも受け取っていただけて、なにより。派手目なギャルがCDを持っていったとの報告を受けて、少し心がほぐれました。(この音楽が伝わるんでしょうか?)


これからも歌っていきますんで、またぜひ見にきてください。

今日は一寸、すらすら言葉が出てきませんので、このへんで。