リジンショウ

定期的に私が私であることを忘れてしまう。

いつもは私とは別の場所に意識があって、人の営みを俯瞰しているような感覚で生きている。

 

けれど私が私でしかないと気付いた瞬間に、心底気色悪いと感じてしまう。

 

歌を書いて、演奏して、多幸感に包まれているときでさえ、幸せなのは私ではなくて、肉体を遠くから見ている精神なのだと感じる。

 

そういえば、猫は鏡や水面に写る自分を見ても、それを自分とは認識できないらしい。

その事実に基づけば、我々の肉体と精神がどこか剥離しているように思えるのは至極当然のことなのかもしれない。

 

へんなのー。