移転、年末

 長らくお世話になっていたアメエバブログの文字数制限やら、煩雑なレイアウトやら、果てにはその名前やらが許せなくなってきた今日この頃。猫も走るほど忙しない、年の瀬。遂にブログを移転することにした。

 これまで通り、半躁半鬱の音楽家が、自分のライブを振り返るセルフライブレポートやら日々の所感やらを綴っていきます。

 

 誰もがこの時期になるとこぞってこんなことを言い出すが、ぼくにとっての2017年を漢字一文字であらわすなら、「落」だ。今年は、ぼくにとっては不登校を経験した14歳の記録を塗り替えるほど、落ちた一年だった。作品を否定され、活動の在り方を否定され、感受性を否定され、終いには自分で自分を否定し始めたぼくは、中学生だった当時とおなじ精神科に通い始めた。あの時の気持ちは次々蘇り、鬱々とした日々を過ごし、すべて景色が灰色に写った。しかしそれは同時に、ぼくが音楽を始めた、つまりギターを手に取った切っ掛けの再現でもあった。ぼくは音楽を志した原初に立ち戻ることが出来たともいえる。

 ぼくは人を勇気付けるといった、前向きな理由では生きていけない。ぼくを動かすものはいつも、世の中に対する憎悪や、不平不満や、嫉妬や、劣等感といったもの。いまもぼくの目の前の景色は、灰色ばかり。けれど、ぼくにとってはそれこそが生きることにしがみ付く理由にさえ為っているんだから。

 この一年を通して改めて痛感していること。ぼくはなにも間違っていない。その正しさを証明するため、というわけではなくて、ぼくはただ、自分のような人間が居ることを忘れられないために、歌を書き、言葉を紡ぐのでしょう。来年もまた、よろしくお願いします。

 月並みですが、善いお年を。